プラセンタ療法
プラセンタ療法(メルスモン注)
当院では更年期でお悩みの方にプラセンタ療法(メルスモン注)を紹介させて頂いております。
プラセンタ療法とは
プラセンタとは英語で胎盤のことで、胎児の発育に必要不可欠なものです。1個の受精卵をわずか10カ月程度で平均3kgに育て上げるため、各種栄養素や生理活性物質が豊富な組織です。
プラセンタ療法とはヒトや動物の胎盤(プラセンタ)から抽出された有効成分エキスを注射や内服により体内に取り込む治療の総称です。プラセンタの歴史は古く、古代中国やエジプトまで遡りますが、近代では1930年代に旧ソ連の眼科医フィラトフ博士が角膜移植の際にプラセンタを用いることで生着率を劇的に高めることに成功しました。以降、日本には戦後より負傷兵の治療や高度栄養剤、更年期障害治療薬としての確立が進められ、現代では美容、肩こり、更年期障害、乳汁分泌不全、自律神経失調症、めまい、耳鳴り、皮膚疾患などに効果があるとされています。特に、更年期障害として、怒りやすくイライラする、寝付きが悪い(浅い)、顔がほてる、汗をかきやすい、腰や手足の冷え、頭痛・めまい・吐き気、息切れ・動悸、疲れやすいなどの症状をお持ちの方に効果が期待できます。
プラセンタ療法の保険適用
当院では45歳から59歳までの女性の更年期障害の患者様に対し、保険適応でプラセンタ療法を施行しております。
保険適応の際には、更年期障害の診断のための受診、ヒアリング、チェックシートの記入、採血(ホルモン値や副作用チェックのための肝腎機能検査)、同意書が必要です。採血およびチェックシートは半年に一度施行させて頂きます。
プラセンタ療法の自由診療
上記以外の患者様に対しても1本1,100円(税込)でプラセンタ療法を施行させて頂いております。
自由診療の方にも採血(副作用チェックのための肝腎機能検査)や同意書、チェックシートの記入が必要です。
プラセンタ療法の治療法
保険適応の方は1回1本(2cc)の皮下注射を週1〜3回のペースで行います。
最初は週2〜3回で注射し、1~2ヶ月後に症状の改善を確認後は週1回の注射を継続します。
自由診療の方は最初は1回2本、週1~2回の注射をお勧めしております。
安全性と副作用
当院ではプラセンタ療法としてメルスモン注を採用しております。
B型肝炎やC型肝炎、HIV(エイズウイルス)の検査に適合した、国内の感染のない健康なヒト胎盤を原料とし、多種のアミノ酸を含有しておりますがホルモンは含まれておりません。
塩酸での高熱滅菌処理(121℃ 30分)によるタンパク質分解などの安全対策を講じており、現在までに細菌やウイルスなどによる感染の報告はありませんが、理論的に未知のウイルス等の危険を完全に排除するものではありません。
副作用として、注射部位の疼痛・発赤(5%以上)、悪寒・発熱・発疹など(0.1〜5%未満)がみられます。
注意点(必ずお読みください)
1)効果には個人差があります。また、症状が根本的に完全に改善するものではありませんので、自由診療であっても効果がない等ご満足頂けなかった時の保障はいたしかねますので予めご了承ください。
2)メルスモン注射を施行された方は、感染リスクの観点から今後献血はできません。また、臓器提供は原則として控えることが望ましいとされています。但し、移植希望者(レシピエント)が移植医から適切な説明を受け、提供を受ける意思を明らかにしている場合の提供は可能です。